若者の車離れについての雑感

若者の車離れが言われて久しいですが、
違うんじゃないの?と僕は思います。


東京、名古屋、大阪といった大都市圏(含むベッドタウン)に住んでいたら、バスに電車といった公共交通機関が発達しているので
どうしてもクルマを買い、維持していく必要性が薄くなりがちになります。
住んでいる地域が奥河内の方や、会社が交通手段が無いと通勤できない地域にあるのだったらバイクか自動車を買うでしょうが、
今の若者は年配の方に較べて可処分所得が少ないので、新車ではなく価格のこなれた中古車を買うケースが多いのではないでしょうか。
いつ終わりを迎えていたかは分かりませんが、クルマを所有する事がある種のステイタスだった時代は終わっているから、とも言えます。
よって、新車需要は伸び悩んで当たり前ですね。
見栄より実利が優先されて当然かと。


それに加えて、現在売られている新車に魅力的なモデルが無くなってきているのも大きいかと思います。
右を見ても左を見ても判で押したようにミニバンタイプのクルマばかり。
これでは買う気も起きませんよね。
判で押したようにワゴンタイプ位しか無いのはメーカーの責任でしょう。


それに加えて可処分所得はほぼ一定であるにも関わらず、
その分配先は増える一方で、減る気配がありません。
可処分所得のうち、何割がクルマに割り振られているか…は
現状を見れば嫌でも分かることでしょう。


現に僕の場合でも、スマホ使用料金や自宅のネット回線維持費、電子書籍購入といった新しい可処分所得の使いみちが増える傾向にあります。
僕は実家住まいなので、可処分所得は親元より独立して生計を立てている人より多い筈なのですが、自動車の購入といった行動には結びついていません。


実際問題僕はクルマ大好き人間なのですが、
今はバイクがありますし、
どうしても自動車を買う必要が生じたとしたら初期コストの安い中古車か、新車で買うならスズキのイグニスを、軽自動車なら同じくスズキのアルトワークスを選ぶでしょう。
どちらも他社の自動車より廉価で、大人4人を乗せて高速道路を時速100kmで巡航可能な動力性能をもっています。
差があるとしたら、普通車か軽自動車かの差ですね。
どっちを購入するかは購入時に判明することでしょう。