TPPに関して

野田首相は参加に前向きだそうですが、
この3点だけは米国に譲歩したらいけないと思います。
1.国民健康保険の民営化
2.著作権侵害罪の非親告罪
3.農業の関税撤廃(国内産の保護の撤廃)


何度も言うようですが、自身の持っているものも同じですが、生殺与奪を他人、とみに企業に委ねる事ほどリスキーなことはありません。


農業で自国産の優遇措置をしなかったら、食料輸出国と政策を異にするか飢饉が来た途端に日干しにされますよ?
そもそも食料輸出なんてモノが余ってるから出来るんであって、なんかの拍子に自給率が100%を切った途端に食料が入ってこなくなり、弱い者から飢えて死んでいく羽目になります。
とにかくこれ以上食料の自給率が下がることは許されません。


次に国民健康保険ですが、
聞けば米国では国民健康保険が無い為にウォルマートのような社会保険という企業がすべき負担を怠るような悪徳企業がのさばり、健康保険に加入できない人間が4700万人も居るとのこと。
医学書院/週刊医学界新聞(第2718号 2007年02月05日)
7人に1人が無保険って異常にも程が有るでしょう。


断言してしまいますがTPPに参加して、この点で譲歩したら遅かれ早かれ日本もこうなるでしょう。
一般庶民は病気になっても病院に行けず、死ぬしか選択肢がない。
手術をしたなら百万円単位でお金を請求される社会。
治る病気で死ぬことほどアホらしい事はありません。
ですから国民皆保険制度は絶対に死守しないといけません。


こう言うと「自分の周りではこうなった人間は居ないから大丈夫」だという人が居ますが、社会っていうのはあなたとあなたの知らない人間たちが作り出しているものであって、あなたの周囲だけが社会の構成員ではないんですよ。


僕はこういったヒトたちを「自分だけ良ければいい主義者」と呼んでいます。
真に利己的な人間なら、自分の幸せっていうのは他人が幸せでないと得られないものであるって事を承知しているから、自分のために他人を立てるんですよ。
情けは人の為ならずって言うでしょう?


著作権侵害の罪の非親告罪化も同じです。
これが通ったら同人誌なんて一発で壊滅です。
コミケは一発で無くなるし、雑誌には警察へのご機嫌伺いで毒気を抜かれたような糞つまらない漫画が連載されるだけになるでしょう。


誰がそんなつまらない漫画を買うというのでしょうか。


誰が為のTPP、誰の為の著作権なのか、為政者の方達にはどうも考えが足りないように感じます。