NGPへの期待と不安

27日行われたプレイステーションミーティングで、PSPの後継機種、NextGenerationPortableことNGPが発表されました。
PlayStation Meeting 2011「Next Generation Portable」ハード編:タッチスクリーン、カメラ、ジャイロセンサー……。ついに姿を現した、次世代携帯機「NGP」のスペックは? (1/2) - ITmedia Gamez
ネオジオポケットやPCエンジンGTなんて言うな。


画面サイズは16:9の5インチ、解像度はプレイステーション・ポータブルの2倍の960×544のOLED(有機EL)マルチタッチスクリーンに右にもアナログスティック装備と機能がてんこもり。
背面にも静電容量式タッチパッドを装備。
UMDは予想通り廃止され、専用カードにてソフトを供給。


価格や3G通信費用などの細かい所がまだ不明ですが、
年末の発売が楽しみで仕方ないです。


でも、不安もあります。
最も顕著なのが、3G通信費と本体価格ですね。


どこのキャリアと組むかは現時点で不明ですが、ドコモになる可能性が濃厚です。
3G通信プランがパケ・ホーダイダブルだとして、月額390〜5.985円と料金にずいぶん幅があります。


ややこしいから例を示してみましょう。
僕の携帯電話はドコモです。
現在端末の分割代金が2450円に諸々合わせて通信料金が2050円。月々4500円程度かかっています。


NGPがiPadのように3G+Wi−FiかWi−Fiのみのモデルを用意しないと仮定して、本体価格が29800円としたとしても2年縛りのプランで1242円+通信費用390〜5985円が月にかかることになります。


僕の例から考えて、月々3000〜4000円かかることになるでしょう。
2年というスパンで考えると72000〜96000円という、ゲーム機としては途方も無い高価格になります。


「あの性能のハードウェアが月々3〜4000円なら中高生でも買えるじゃないか!十分安いよ」と考えた方はお汁粉に蜂蜜とガムシロップ入れたくらいに甘いです。


モンスターハンターポータブルシリーズを主に遊んでいる中高生は携帯電話を持っています。
アルバイトなどをして自分でお金を稼ぎ、携帯電話を維持している子も居るでしょうが、大半は親に費用を負担してもらっている筈です。


携帯電話は今の時代、生活に不可欠です。
しかしゲーム機はそうではありません。


この不景気に月々の携帯電話代に加えて、ゲーム機の費用(年36000〜54000円)を負担してくれる懐の深い親御さんがいったい幾人居るというのでしょうか?
恐らくそんな人は少数派でしょう。
僕が親ならまず間違い無く「バイトしてゲーム機の費用を払え」と言います。


iPadのように3G+Wi−FiかWi−Fiのみのモデルを用意するか、携帯電話キャリアがよほど廉価な通信プランを用意してくれない限り、NGPが爆発的に普及する可能性は低いと考えざるをえません。


NGPがその略称通りネオジオポケットとなるか、そうでないかソニーの手腕に期待したいところですね。