電子配信についての考察

日本は書籍やCD、DVD、TV番組の電子配信後進国です。
アメリカを始めとした先進諸国の中で、唯一出遅れています。
理由は簡単。誰も彼もが既存の商売はもうすぐ回らなくなる事が分かっていながら、既得権益に安住してるからです。

207 :通常の名無しさんの3倍 :2006/02/09(木) 14:12:27
しかし、どの世代でも
利益に執着して自分勝手な人ほど最後まで組織に残りやすい。
人格的に優れた人ほど、自分勝手な人に策を講じられてどんどん表舞台からいなくなってゆく。
そして社会は利益執着マンセーな構造に作りかわり、甘い蜜を吸うだけの腐った存在になってゆく。

悪貨は良貨を駆逐する
憎まれっ子世にはばかる
いい兵士は死んだ兵士だけだ。

上記したように、組織の存続自体が自己目的化して、動きたくても動けなくなっているのでしょう。


普通なら電子配信なんてサービスは出版社やレコード会社、TV局といった情報発信源であるこれらの企業が積極的に始めるのですが日本ではみんな及び腰。
だからこそ、違法と知っていながらダウンロードする人が後を絶たないし、まねきTVや自炊の森なんてスキマ需要を狙った商売が出てきては潰されていくわけです。
コロムビア・ミュージックエンタテインメントはさっさとアイマスひっさげてiTunesに参入してください。イチイチCD買うのめんどいんで。


ぶっちゃけてしまいますが、これらのビジネスは、出版社やTV局が安価で使いやすい電子配信の普及に努めていれば、何の意味もない代物です。
店に行って漫画を裁断し、スキャンするだとかリスクを犯して違法ダウンロードするだとかしち面倒臭い事をする位なら殆どのユーザーはもう少し高くてもワンクリックで購入できる方を選ぶでしょう。そして、後者は技術的に十全に可能であり、最終的な普及は明明白白。
既にハードウェアがあるんですから当然ですね。


しかし、その新ビジネスを押し進めるどころか既得権益にしがみついて妨害を続けているのは、正に出版社であり、新聞社だったりします。
「我が亡き後に洪水よ来たれ」とでも考えているのでしょうか。


音楽のデジタルコピーを憎んでCCCDなんて偽CDを造って妨害を続けた挙げ句の果てに、アップルに利益をかっ攫われてユーザーの信頼と多大な利益を喪失した音楽業界(というかエイベックス&ソニー・ミュージックエンタテインメントですね)の構図が目に浮かびます。


そして情報の上流部分にある企業は、こう言う「サービス」が出てくれば、当然これに対抗する価格設定・利便性のサービスの普及で対抗するしか無くなります。これこそが、本来の意味での競争原理であり、それによって促される技術進歩、イノベーションという物でしょう。


アップルTVやGoogleTVみたいな商品とサービスが根付くかどうかは業界の自浄作用にかかっていると行っても過言ではありません。
DVDよろしく私的複製の権利を狭めて自浄作用の無さを満天下に曝け出すようなら、もう音楽以外のコンテンツ購入をしないで生活しても構わないです。


アホな既得権益者たちが滅び去ってしまった後に、アップルなりグーグルなりが秩序を打ち立てるでしょう。